中国視察② 宗教は人を救うか
宗教は人を救うことができるのだろうか。 人は誰もが何らかの支えを必要としている。 特に人生の最終段階において、自分にとっての支えが何であるかに気づくことは、スピリチュアルケアにおける重要なプロセスの1つ。 強い信仰がある場合には、それがその人にとって大きな支えになると思うし、僕も在宅医療の現場でそのようなケースをいくつも経験してきた。...
View Articleあえて、超高齢社会の急性期医療を問う
これまで自立した生活をしていた80代女性。 5月に肺炎を発症し入院。 食事が止められ3週間の点滴治療。 入院中に新たな誤嚥性肺炎を発症し、そこからさらに食止めと点滴治療が3週間続いた。 入院中に体重は14キロ減少し、歩行は困難に。入院前は普通に食事をしていたが、ペースト食での退院となった。 退院から2週間もたたない7月、再び肺炎にて入院。...
View Article薬局の「ファインプレイ」を評価できない理由って何だろう?
こんな私でも時々薬局のカウンターに立って患者さんに薬を交付しています。幸いながら良いコミュニケーションを続けてきた歴史のある薬局なので、患者さんやご家族の方はいろいろな話をしてくださいます。 でも中にはちょっとした主治医とのコミュニケーションに不足したところがあって、「今日は◎◎と言ったのに▲△が出ていないわねえ どうしちゃったのでしょうね?」という事例に遭遇したりします。...
View Article来てほしくないけど、来てほしい
患者さんが 「私の喋り方、おかしいでしょー。新潟出身だからねぇーーー。」 とお話されているのをお聞きして。 「私のおじいちゃんも、夫の親戚も新潟です。 なんだか親戚のおばちゃんと 話しているようですー。」 と言ったら、大変よろこんでくださった。 東京に来て、この喋り方がなんだか恥ずかしくて、 何十年もあまり話さないようにしてたとか。 「あんたと、こうやって話せてうれしいから...
View Article訪問「診療」か「看護」か
超高齢化・多死社会化に伴い、特に都市部においては在宅医の不足が深刻化すると予測されていますが、個人的には訪問診療よりも訪問看護をより充実させていくべきではないかと感じています。...
View Article地域の真ん中で、訪問栄養士がNST愛を叫ぶ
今回は(も?)がっつり言ってしまいます。 (クリックすると拡大表示します) 一般的にフレイルの状態になった人は、低栄養とサルコペニアなどの悪循環を経て、要介護状態へ悪化していきます。その悪循環にアプローチしやすいのが食支援ですが、訪問栄養指導は、原則、要介護状態で通院できない方しか訪問できません(実費なら別ですが)。 つまり「最終段階からの支援」しかできないということです。...
View Article診療報酬改定:その価値があるかは、私たち自身が決める
早いもので年末になりました。診療報酬改定のニュースが話題になる時期ですね。 [外部リンク:診療報酬改定 医師の人件費など0.55%引上げへ] [外部リンク:平成30年度診療報酬改定の基本方針] 本体部分のプラス評価イコール医師の給与アップではない、ということは誤解のないようお伝えしたいと思います。...
View Article大人ミルクもいいけれど
最近、大人用の粉ミルクが流行っているようです。大人用の粉ミルクは、タンパク質の足りない高齢者にも良い補助食品かも知れませんね。この商品自体は批判するわけではありませんが、訪問栄養士は、以前から手軽に購入できる高齢者向けの栄養補助飲料を知っています。 それは、 ウイダー ジュニアプロテイン<ココア味> オススメの理由は ① 味がいい。ココア味で万人向けです。 ②...
View Article決めるのは、自分
よく通っているかかりつけの医師から、今までと違った治療法の提案があった。 治療方針の大幅な転換は、どんな病気でも、症状が軽くても重くても、迷うことが多いことだろう。 ものごとを、スパッと決める私でさえも、やはり迷った。 説明してくださった看護師さんが、質問があったら連絡してください、と名刺をくださった。 しばらく考えたのち、その連絡先に問い合わせてみたら私の心はお見通しだった。...
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